FIAT 127
フィアット 127 1972年
ケッペキさんが仕上げた極めつけの一台
あたりまえの話だけど、イタリアにもケッペキ症の人はいる。
このクルマの元オーナーはまさにそういう類いの方でした。
友人の友人なので、もちろん悪く言うつもりはないけれど、いわゆるクセツヨの人。
というのも...。このクルマは2014年にレストアされているのですが、その理由がなかなかのもの。
フツウなら錆びて腐ってしまったボディを修復して、古くなったシートを新調して…。
なんていうのがレストアをする理由なのですが、彼の場合は、もともと走行距離もたいしたことがないのに、掃除の延長でレストアしてしまっているのです。
写真をご覧頂ければおわかりになると思うのですが、まあ、かなり細かい人であることがわかります。
クルマがキレイなのはとても気持ちが良いので、もちろん文句などないのですが、イタリアでは完全に変人扱いされる類いの所業といえますw。
欧州カーオブザイヤーに輝き、僅か三年で100万台を超える台数を売った127。
その大きさからは信じられないほど広い室内、どっしりと安定していて、それでいて楽しいハンドリング。ヨーロッパの小型車のマイルストーンといってもいい素晴らしいバランスを誇ります。
イタリアでの成功のみならず、バルト三国やスカンジナビア、東欧各国や南米でも大いに売れたクルマなので、実はいろんなパーツが今でも入手が可能だったりします。
こちらでも書いていますが、稀代の天才がデザインしたイタリアンデザインの底力を感じるボディは、見ていて飽きない、なんとも個性的なフォルムが特徴。
運転も楽しく、長距離移動も快適。荷物もたっぷり載って、まさに言うことなしの小型車です。
エンジンは14年にOH済み。ダイナモもマレッリのオルタネーターに交換されていますので安心ください。
もちろん日本に上陸前にブレーキ関連はすべて新品に交換してあります。
■ 1972 FIAT 127
全長 : 3590mm
全幅 : 1520mm
全高 : 1390mm
車重 : 670kg
排気量 : 903cc
変速機 : 4速 MT
最高出力 : 47CV
最高速度 : 140km/h+
*新規登録三年車検での販売予定。