Automoto D’epoca

これまでもイタリア国内では最大のイベントでしたが、いまやパリのレトロモビルよりも巨大な欧州最大の旧車イベントともいわれています。

 
もともと車両やパーツの販売数も多いイベントでしたが、最近ではメーカー主催の企画展も多く、かなり見ごたえのあるイベントになってきています。
ちなみに今年の企画展は「V12の芸術」。実にイタリアらしいです。


コロナ後は、これまで以上に近隣諸国のバイヤーたちが目立つようになり、出品物が増えた一方で、価格の上昇も目につくようになってきました。


さて、今年は私が出向くことができず、相方のマウロのみの参加となりましたが、さっそく24日の木曜日初日の朝にいいものが見つかってしまいました。

それは、買う買うといいつつ、なかなか良個体に出会えていないFIAT126。



われわれの大好きな初期型の72年製。しかも、なんとオリジナルペイントです。

イタリアの庶民向けのクルマは、イタリア料理同様、いつまでも食べ飽きない魅力があるのですが、その分、乗り倒されているケースも多く、長年にわたって丁寧にメンテされて大事にされていたものばかりとは限りません。

 

もう何度も書いちゃってますが、日常のアシとして乗り潰されていたり、変な改造が施されていたりと、これからキチンと乗ろうとすると、見た目はほどほどでも、中身が「ちょっとアレ」な個体が多いので、購入にあたってはちょっと注意が必要です。

 

パンダといえば、最近ジウジアーロさんのデザインがやたらと高騰している気がします。

その筆頭格はアルファ・ロメオの「段付き」と呼ばれるボンネットに段差があるモデルや、その派生であるいわゆるジュリアGTシリーズ。

 ギリギリクラシックとモダンの間のような、絶妙な時代とデザインですが、なんともいえない色気と可愛げがあります。
ちょっぴりエレガントな内装や、野太いサウンドがたまりません。
結構肉感的に見えるボディも、実際に見るとその小ささに驚きます。
やはり、天才のシゴトってのはすごいものです。

そんなジュリアシリーズ。イタリアのみならず、イギリスのレースイベントでも活躍しており、ますますその人気に拍車がかかりそうです。 

 

さらに、近年の注目はヤングタイマーと呼ばれる80年代以降あたりのクルマたち。そこがリアルタイムだった世代にはなんとも嬉しいようなビミョーなような気もします。

 

アウトビアンキのY10や、FIAT UNO、Innocenti De Tomasoといった、日本では相当にレアなクルマたちも、次第に姿を見せ始めています。(一昔前はタダ同然で蚤の市にすら出てこなかった)

<<Mini Detomaso 

少しだけ時代を先取りしたようなデザインや、行き過ぎなくらい未来的なデザインだったり、今となってはなにかと新鮮です。

なんにせよ、「再発見」的な受け入れられ方が目立ちますよね…。


あとは…。
相変わらずポルシェの911やフェラーリ・ディノなどの一連のスーパーカーたちは鉄板の高値安定。

 

まあ、ウチはそんなお金で解決できるようなクルマたちには目もくれず、「おやっ?」と街中でいわれるようなニッチなクルマだけにフォーカスを絞りまくっていきます。





どうかこれからも、よろしくお引き立てのほどお願いいたします!




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