Market Price

そもそも、色やデザインで車を楽しんでほしい(特にイタリア車で)というのをコンセプトにしているマブチモータースですが、若い子たちに「クルマの楽しみ方」を広めたいというのも、もうひとつの重要な柱としておりました。

「おりました...。」だなんて、過去形で書きたくないのですが、2024年8月現在、この半年ほどで買い付けた車たちの値段が、果たして大学生がバイトで買えるものかというと、残念ながら無理っぽいのが現実です。

理由は簡単です...。

想定外の円安


みなさんもニュースをご覧になってご存知だとは思うのですが、どうしようもないくらい日本円が弱い。

弱すぎるんです...。

マブチモータースの第一号車が輸入された2020年の12月末では、1ユーロが130円に満たないほどでしたが、今年の7月には175円を超えるという事態に至りました。

コロナ禍の猛威とそれに伴うコンテナ不足の発生。海上輸送コストの高騰や、ウクライナ問題などさまざまな問題が世界を襲ったりと、さまざまな要因でこうした為替の不安定化につながっていたわけですが、それにしてもまさか3年で3割以上も為替が変わるとは夢にも思いませんでした。

ただ単に日本にクルマを持ってくるだけで、売ってくれた人も、仕入れた人間も誰も儲かることがなく、ただただ買い手が3割増しの値段で買う羽目になっています。

©FIAT S.p.A. (picture courtesy of stellantis)


About usでも偉そうに言っていますが、せめて国産軽自動車の新車価格を一つの目安にしたいという思いがありつつも、こうした事情からここ1,2年は実現できておりません。


だから、車両や仕上げ価格のお問い合わせを若い方々からいただくとき、正直心が痛みます。

もちろんコチラの責任ではありませんが、企業努力でなんとかなるようなレベルでないのも事実です。

ですが、この秋以降こうした状況も変化が出そうです。

アメリカ大統領選挙が大きな一つのイベントになると思っていましたが、これを書いている8/5時点でも、大きく為替が動き始めました。

せめて1ユーロ150円を切ってくれれば、いろいろとこちらも動きやすくなります。


FIAT 126やPANDA,127、128、850。そしてアウトビアンキのA112などの洒落た一台をなんとか手頃な値段で日本に持ってきます。

年配の方々には、本当に程度の良い、ヨーロッパのどこに出しても恥ずかしくない値打ちのある60年代アルファなどをご用意します。

なので、このクレイジーな熱波と円安を涼しい顔で横目に見ましょう。

間もなく、いろんなことが落ち着いてくるかもしれません。

©FIAT S.p.A. (picture courtesy of stellantis)

なので、若い子たちよ、もうちょっと待ってくださいね。
鋭意努力を続けます!
引き続きよろしくお願いいたします。

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