Fuoriserie
完全なる駆け出しの分際で、いきなりフオリセリエ(別注モデル)を取り扱ってしまうという暴挙…。
諸先輩方からあれほど言われていたのに、ついつい手を出してしまった。
仕入れたのは夏休み前だったのだが、のんびりと、それでいてしっかりと手を入れてしまった二台がいよいよイタリアを発とうとしています。
すでにこのサイトでも紹介しているので、既出案件ではあるのですがあらためて…。
その1
FIAT 500 フランシス・ロンバルディ MyCar
すごく簡単に言ってしまえば、「隣とちょっと違うFIAT500」。
おなじみのヌオヴァ・チンクエチェントですが、トリノのカロッツェリア「フランシス・ロンバルディ」社が手がけたチンクエチェントです。
エンジンや基本的な構造はFIAT500と同一ですが、ボディワークや内装がフランシス・ロンバルディのオリジナルとなっています。
クローズドボディの方はスターウォーズの誰かのようなちょっとごっつい屋根を持っていますが、今回仕入れたオープンは通常の500と同様のキャンバストップがついています。
ちょっぴり派手なブルーのメタリック、グリルが取り付けられたフェイス。サイドにはクロームメッキのパーツが使われており、実際に目にすると500とは結構な違いが感じられます。
エンジンはピストンリングからシリンダーまですべてOH。ミッションも弱点のシンクロを含めてすべて新品に交換しました。
ボディは状態が良かったのでそのままですが、そのほかサスペンションからガソリンタンクに至るまで「気になる部分」は交換してあります。
日本に到着したら、ボディと内装の確認をして販売する予定です。
その2
FIAT 127 Familiare CORIASCO
こちらも簡単に言ってしまうと、「小さなかわいいライトバン」
ただでさえ日本では馴染みのないFIAT127。加えてワゴンボディという特級のマニアック車両です。
こちらもトリノの老舗カロッツェリア「コリアスコ」が手がけた一台で、FIAT127がデビュー当初、2ドアのセダンしかバリエーションが無かったところ、彼らがこのワゴンを作り、本家FIATが後に127のワゴンを正式にラインナップしたという経緯があります。
「だからなんだ?」
なんて声が聞こえてきそうですが、コリアスコのバージョンの方がデザイン的にキュートなので、迷わず仕入れちゃいました。
ネットで探すと日本に1,2台はありそうな感じですが、イタリアでは一度しか目にしたことはありません。(普通の127ワゴンは昔はそこそこいましたが…。)
ちなみに、イタリアで乗り回しているとやたらモテると弊社のスタッフが言っておりました。
こちらも中身はノーマルのFIAT127と同じなので、エンジンパーツやサスペンションなどはオリジナルのモノがすべて流用可能です。
見慣れないテールランプはルノーのR6のものが流用されています。
ただでさえ相当量の荷物を載せることができる127。そのワゴンボディですので、ワンちゃん乗せたり、キャンプグッズ満載とか、いろんな楽しみ方をしてほしいと思います。
わずか903ccのエンジンですが、トルクたっぷりでキビキビと走る127コリアスコ。エンジンはヘッドの面研からシリンダーホーニング、ピストン、キャブなども新調し、事実上のフルオーバーホールを施してあります。
トランスミッションもOH。ブレーキやショックアブソーバーなど足まわりも新品。これからたっぷりとお楽しみ頂ける状態にしあげてあります。
どちらも、完全にやりすぎな状態なのですが、そもそも数の少ないフオリセリエ。
乗るのにおっくうになってしまうモデルはなく、ガンガンに乗り潰すことをテーマにしたセレクション。
車庫で眠らせるのでは無く、野や山に、町や海にと連れて行ってやってください。
アバルトやジャンニーニもかっこいいですが、普段使いにちょっぴりアクセントがほしい方にうってつけの二台です。
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