個別対応してみたい...。
Su Misura。ス・ミズーラとは、ファッション好きな方ならご存じかもしれませんが、いわゆるオーダーメイドってことです。
SEO的にもあえて宣伝をしていない弊社ですが、それでも最近お客様からいただくご依頼に、
「イタリアで気になった一台があるから、それを入れてほしい…。」
「映画で出てきたクルマと同じものを持ってきてほしい…。」
「レストアや修理に挑戦したいから、安くてそれなりのものを入れてほしい…。」
なんてお問い合わせを受けるケースが、おかげさまで増えてきました。
こちらもこじんまりとやらせて頂いているので、ある意味小回りはきく方だと思っています。大きなショールームやたくさんのスタッフを抱えているわけではありませんので、スピードこそ敵いませんが、その分お安く、個別対応が可能かと思っています。
そしてなにより個性的なクルマを持ってこれると自負しております。
現在、パンデミックやウクライナ関連問題で、現地欧州では大変なエネルギーコスト上昇や、それに伴う物価高などで市民生活に大きな影響が出ています。そのあおりを受けてか、毎年2月にFIATの本拠地リンゴットで行われていたノミの市も地権者の値上げ要請との折り合いがつかず、なんと開催地と日程を変更しました。
また、秋に行われるイタリア最大の旧車イベント、パドヴァのアウトモトデポカも23年は開催地をボローニャに変更するようです。
とまあ、現地では結構な逆風が吹いており、なかなかおもしろいクルマをかんたんに手に入れるのも一苦労となってきました。
だからこそ、そんな時代にあわせたサービスが必要と思い立ったわけです。
例えば、FIAT500。
とても人気の高い古いイタリア車の代表格なわけですが、ピカピカの車両を楽しみたい方は当然ですが、一方でそのあまりにもシンプルな構造から、「自分でコツコツなおしてみたい!」という方もいらっしゃいます。
さすがにボディがグサグサに腐っているのは問題ありですが、それでも、映画「Gran Blu」のENZOのように、あえてボロボロで乗りたいという方もいらっしゃいます。
また同様に人気のルパン的世界観。
つまり、アバルト的なやんちゃさを楽しみたいので、お好みでチューンなどをしてみたいという方もいらっしゃいます。
もちろんイタリアでもそういった人も多く存在しており、数多くのチューナーが存在します。弊社スタッフや関係会社の多くがラリーやヒルクライムのコンペティションフィールドで活躍している人たちなので、そういったノウハウはかなりあると自負しています。
そして、最近とみにイタリアのみならず欧州全般のオシャレピープルに注目されているFIAT PANDA 4x4の初期型。
エピソードなどでも語っておりますが、程度の良いものがなかなか残っておらず、そこそこのものを真剣に仕上げるとなると、実はとんでもない価格になってしまいます。フェラーリだろうがポルシェだろうがパンダだろうが、車のレストアにかかる手間は同じなのが問題なんですね...。
まあ、そんなこんなで、近頃の小さいかわいい車の流行に対して「珍しいから高いのね? ああそう...。昔は安かったのにねえ...。」なんてことで終わってしまっては面白くもなんともありません。
ならば「これならOKかも」というレベルのものを仕入れて、あとはご自分で仕上げるということも、とても健全なくるまあそびだと思っています。
また、日本ではなかなかメジャーとは言えないFIAT126も、個別対応してみたい一台ですねえ...。
FIAT500の後継車である126は、実は日本に結構根強いファンがいらっしゃることはよーく存じ上げています。
126は世界的な人気を誇る500と比べても値段が安く、実はそれなりに走る車なのですが、いかんせん500という偉大な先輩の後継ぎとして極めてハードルの高い要望を突きつけられて、なんとなく失敗作的な烙印をおされてしまっていますが、決してそんなことはありません。
いずれEPISODEでも特集しようと思いますが、ドレスアップ次第でなかなかオシャレに乗りこなすことができると思います。
ともかく、いろいろな情報をご提供させていただき、お客様の望む形で日本に運ぶということも可能です。ジャンニーニの126なんて選択肢も面白いかもしれません。
いずれも恐ろしくシンプルで、市民のアシとして活躍してきたクルマなので、パーツ類も安いので実は日本での使用を考えるとかなり楽しい車たちなのですが、いざ現地の車を買ってそのまま日本に持ってきてしまうと、「あの部品がない、これが割れちゃった、ここから漏れてる…。」なんてことは当然起きてしまいます。
弊社ではそうした事前にわかるもしくは予見できる、個別の問題点(そこは現地メカやクラブの連中がよーく知ってます)の対策をして、さっとイタリアで部品調達、整備交換を施し、きちんと乗れる形にして日本へ持ち込むということもご提案しています。
ここは強調しておきたいのですが、イタリア車は乗ってなんぼです。
もちろん眺めていても楽しい車ですが、家族や友人、みんなでワイワイやりながら乗ると更に楽しいのがイタリア車の真髄です。
車内から眺める景色も、他の国の車たちと大きく違いますし、小さいと思っても不快だったり、みそぼらしいな思いがしないのもイタリア車の最大の特徴かもしれません。
なので、走ることを最低限保証した後は、細かい部分をじっくりレストアしていくという楽しみ方もあるとおもいます。
とまあ、そんなわけで、フツウのクルマ屋さんにはできない、もしくはできればやりたくないといった相談に、どれだけ応えられるか挑戦してみようと思います。
些細な事でも結構です。なるべく迅速にご返事申し上げますので、何なりと
までお便りいただければ幸いです。
それでは!
Gen-25,2023