126で遊んでみません?
FIAT126と聞いてピンと来る人は、相当なFIATマニアと言わざるを得ないでしょう。
さまざまなイベントに参加されている方なら、実物を見たことがあるかたもいらっしゃるでしょうけど、まあフツウにはお目にかかることはないFIATといえるでしょうね。
127だ128だなんて日頃から言っている弊社が「何を今更」とツッコまれそうですが、ふつうに日本でお目にかかれるクルマかといえば、それはNO。
ワタシのおぼろげな記憶ですので、あまりアテにはなりませんが、たしか90年代の後半に、軽自動車登録でポーランド製の126が輸入されていたと記憶しているので、それなりの数は入ったのかもしれませんが、それでも、今ではりっぱな希少車であることは間違いないと思います。
マブチモータースのモットーとしては、クルマ自体のネームやブランド、レアさにはあまり関心がなく、どれだけ「今乗るとカッコいいか」という点に的を絞りたいと思っています。
それも、できるだけ気軽に。
スパゲティやピザじゃありませんが、気軽でおいしいってのがイタリアの真髄だと思ってますので、クルマも気軽に楽しむってのがイマドキな感じがしているからです。
まあ、これもまったく個人の意見なんですけどね...。
で、FIAT126。詳しくはWikiでご覧いただければ…。なんて思っていましたが、日本語版を読んでみると結構?????な話も多いので、イタリアでの経験も踏まえてちょいと簡単にご説明を。
FIAT126は、日本でも大人気のFIAT500の後継車なんですが、見た目は全く似ていません。別の見方をすれば「これはこれでアリ」という独特の世界観を持っています。だから、例によって実物を見ればほとんどの人が「うん、アリ」といってくれるデザインとしてのまとまり感があります。
最近ではあの大俳優トム・ハンクスが所有していたことが発覚し、その売却を巡って話題になったりもしていました。
また、イタリアでの生産終了後、ポーランドで非常に長く生産された関係もあり、東欧ではとてもメジャーなクルマとして定着しています。
内容的には、FIAT500のサイズ(現在の軽自動車のふた周りは小さい...。大きめのトヨタハイエースに載ります。)と使い勝手はそのままに、50-60年代ベースのクルマだった500を、70年代以降の生活にアップデートしたものが126。
後席も若干広くなり、色んな意味で500よりも進化しています。
あと、エンジンも強化されているので意外とよく走ります。
この126も他のイタリア車同様、例外なく初期型がカッコいいと思っています。
あくまでワタシの意見ですが、いらないものが全く付いていない潔さが、元気があった頃のイタリアのデザインの強さを感じさせます。
最初の一発目にものすごい気合を入れるイタリア人らしさでもあります。あとは、60年代中盤から70年代初頭って、FIATじたい世界第二位の自動車メーカーだった時期なので名作が多いんですよね。
©editoriale domus
エンジンや足回りなどは、純正OEMからチューニングパーツにいたるまで、少し控えめに言っても「いくらでも」手に入ります。
実はパーツ入手とメンテの簡単さでは、30年前の日本車より楽なくらいでしょうか。
往時のノーマルを味わうのもいいですが、エンジンなどをちょっとアップデートしてあげると、かなり楽しめそうな一台だったりします。
当時から正規のABARTHバージョンは存在しませんでしたが、ローマのGIANNINI(ジャンニーニ)などのチューンドモデルも存在していましたので、こちらもいろいろと楽しめる余地があります。
それも、相当なスペックに仕上げたとて、およそクルマのチューンとは思えないほどの予算で遊べちゃうのも魅力かもしれません。
いうまでもなく、全国区であるFIAT500に比べても車両本体価格が随分とお安いというのも魅力のひとつ。
ボディの程度の良いものを見つけたら、そのままもってきてご自分でいじるも良し、イタリアでエンジンや駆動系をしっかりと調整して、日本でお好みのカラーに塗り替えなんてこともアリですね。
色やデザインという点では、未だに色褪せない魅力を放ってくれる旧いFIATたち。
そんなオシャレさを、自分好みでアレコレモデファイするのもクルマあそびの醍醐味だと思います。
弊社名物の元アバルトのメカ連中にいろいろやらせるのも楽しいかなと...。
いろいろと妄想が止まらない一台です。
ご興味のある方はまずはメールいただければと思います。
sales@mabuchimotors.com
Ago-29,2023