自動車どころ、トリノの旧車イベント
ようやくといった感じで落ち着きつつあるコロナ禍。
もちろん、これを書いている時点でまだまだ予断を許さない状況ではあるのだけれど、イタリアから久しぶりにトリノの旧車イベント再開の話が飛び込んできた。
弊社スタッフのマウロもブースを構え、クルマを販売するということで、あわせて買付も行うこととなった。
2年前の2020年にはパンデミックギリギリのタイミングでトリノに行けたので良かったが、それでももはや禁断症状。さすがに今年は見送ったが、来年は参加しようと思う。
私は最初にお世話になったイタリアがトリノなので、この街にはとりわけ深い思い入れがある。友人もたくさんおり、出展者にも知り合いが多い。なので、フィレンツェに移住してからも欠かさずこのイベントには顔を出している。カフェがイタリアの社交場であるように、こうしたイベントも重要な社交場だったりするので、生存確認を含めた近況報告というのが、この手のイベントのもう一つの側面だったりする。
第39回となる今年のイベントだが、それこそ昔はさすがはトリノという感じで、特別仕様車やカロッツェリアの特注ものが多く見受けられた。10年ほど前から盛り上がりをみせた旧車ブームで、特にランチアの貴重なモデルなどが多かったこのイベントに、フランスやドイツ、スイスといった近隣諸国のバイヤーが訪れいろいろ仕入れるもんだから、車両もパーツも値段高騰の一途たどってしまったのはちょっと残念。
開催地がFCAのお膝元なので、旧車以外にも大切な発表があったり、派手さこそはないながらもイタリアのイベントの中ではなかなか重要なものの一つではある。
そんなわけで、今年はFacetimeで現地とつなぎ、お互いの安否確認を行った。
コロナ前ほどの人出こそないものの、それでもそこそこクルマの売り買いは発生していたようで、マウロの持ち込んだ二台も即売れてしまった。日本同様、どこの国の人もイベントに飢えているんだなあと実感した次第。
お客様からの依頼で探していた128ラリーやA112のパーツなども無事にゲットし、加えてイベントで知り合った人から、面白いクルマも仕入れることになった。おそらく日本では初めてになると思うし、まあ、イタリアでも見かけることはない。こういう楽しみがあるのが欧州のノミの市。
今年のパドヴァあたりには久しぶりにイタリアに戻りたいもんです…。場合によっては、ツアーを組んでも良いのかなと思っています。
現地でパーツや小物を買いつつ、なんならクルマも買い付けてしまう。そんなこともマブチモータースでは画策しております。